S2000整備録

作業中はなかなか写真撮ってる余裕がないので
写真は少なめですがなるべく記録に残して行こうかと。。
上に行くほど新しいものとなっています。

11月某日 サイドブレーキ連動ABSキャンセラ作成

サイドターンの時ABSの介入が鬱陶しい。
けど結構賢いABSなので、ヒューズを抜いて完全に殺すのはもったいない。
ということでサイドブレーキを引いたときだけABSが無効化される回路を作成。
とはいえ信号待ちやらでサイド引くたびにABS警告灯がつくのはイヤなので、
その回路機能自体のON/OFFを選択できるよう設計。

S2000では定番?の、リモコンミラーのヒューズを利用します。
ヒューズボックスのラベルにはリモコンミラーとしか書かれていないものの、
ABSへの電源供給にも使われているのです。

実装

ということで下図が回路図です。
リレー内のコイルやスイッチの配置は適当です。
専門分野ではないので記号などに間違いがあるかもしれません。


xとyをそれぞれミニ平型ヒューズの両側にハンダ付け。
当然、ヒューズはあらかじめ溶断しておきます。
エーモンの電源取り出しキットを加工するという手もあります。

溶断したヒューズの代わりに回路上にヒューズを用意します。
7.5AはD2に置いてなかったので10Aで代用。

リレーのコイルのアース側をサイドブレーキ根元の配線と接続。
リレー内のスイッチのB接点側を出力として利用。

動作

ロッカスイッチがON(通電状態)のとき、ABSは通常動作します。
ロッカスイッチがOFFのときサイドブレーキを引くと、リレーのコイルに通電し、ABSへの電源供給が停止します。
ロッカスイッチがOFFでも、サイドブレーキが引かれていなければABSは通常動作します。

汎用5極リレーのB接点を出力として用いることで、オフリレーを実現しています。
通常、リレーを用いるときはコイルのプラス側への電流をリレーの切り替え制御に使用しますが、
サイドブレーキ根元のスイッチがアーススイッチであるため、
プラス側を常時通電状態としてアース側でリレーの制御を行っています。

考察

まずはヒューズボックスに挿すヒューズについて。
この回路図通りに作るなら、ヒューズを挿し込む向きはどちらでも良いと考えられます。
もしリレーのコイルへの入力にACCではなくxを用いるなら、
当然ながらxがバッテリ側、yが電装品側でなければなりません。

次に実際に経験した誤接続例と、その動作について紹介しておきます。

最後に

長々書いてきましたが、執筆段階では静止状態での警告灯の表示でしか動作を確認していません。
回路の作成は自己責任で。

3月4日(水) ドライブシャフトブーツ交換

左のドライブシャフトのブーツにイヤホンが巻きついて大変なことになってたので急遽ブーツを交換することに。
ついでに異音が鳴ってるハブベアリングもハブナックルごと交換。


軽く作業手順でも。

  1. ドライブシャフト先端のスピンドルナットとホイールナットを緩める。(36mm,19mm)
  2. ジャッキアップしてホイールを外す。
  3. ナックルからブレーキキャリパーを分離。(14mm,10mm)
  4. ナックルからアッパーアーム・ロアアーム・トーコントロールアームを分離。(17mm)
    ロアアームは割りピン、残り二つはRピンでとまってました。
    ナット外してもたぶん固着して分離できないんで、おなじみのあのプーラー使って外します。
  5. ついつい忘れがちなABSセンサーもナックルから外しておく。(10mm)
  6. ここまでくればドライブシャフト先端をシバくだけでハブナックルが摘出できるはず。
  7. ここからはドラシャのターン。ちぎれたブーツを色んな工具使ってシャフトから引きちぎる。
  8. アウトボードジョイント部分をシャフトから引っこ抜く。
    さらっと書きましたがこの工程だけで3,4時間溶けました。
    というか結局自力では抜けなかったので近くのディーラーに助けてもらいました...
    (その節は本当にありがとうございました)
  9. 無事に抜けたらグリス落として新しいグリス充填してブーツ装着。
    ブーツバンドはカシメ式なんでSSTあった方がいいかも。
  10. そしてジョイントをシャフトに押し込む。気合です。
  11. あとは外したものをすべて元に戻すだけ。

写真はこれしかないですね。


右下から伸びてるのがシャフト本体で、星型の部品にスプラインで勘合されてます。
ちなみにジョイント部がなかなか抜けないのはシャフトの先端に付いてるCリングのせい。
ディーラーの方によると、サービスマニュアルではアウターブーツ交換でもインナー側をばらして、
インナー側からブーツを差し込むように指示されているとのこと。
でもインナーのジョイントがバラバラになるのは鬱陶しいので、大抵はスラハンで引っこ抜くそうです。
部工具にスラハン欲しい。